見えない蛇
- 2018-07-24
- あやかし
集落の人々はめったにそこには近づかない。お屋敷の周囲には見えない蛇が徘徊しており、その蛇をうっかりであっても踏んでしまうと不幸が訪れるという。よって、お屋敷の周囲の道は出来るだけ避け、どうしても通る必要がある場合には、皆すり足で歩くらしい。
There are no facts, only interpretations.
集落の人々はめったにそこには近づかない。お屋敷の周囲には見えない蛇が徘徊しており、その蛇をうっかりであっても踏んでしまうと不幸が訪れるという。よって、お屋敷の周囲の道は出来るだけ避け、どうしても通る必要がある場合には、皆すり足で歩くらしい。
何かを踏んづけたような感触があってさぁ、それがなければ青の点滅がはじまる前に横断歩道を渡りはじめてて、それだと交差点は当然渡りきってしまう。となると、事故の起こった交差点にワンテンポ早く着くわけで、もろに事故に巻き込まれてただろうね。
本当は“仮想人間”では無くて、実在の人物がいるのではないかと思えるほど自然な振る舞いである。自分がプライベートで関わっているネット越しの人たちも、実際はこういったキャラである可能性を考えると、空恐ろしくなる。
スマホに夢中になって、信号機を見てなかったとかなら分かるんだけど、普通に横断歩道の手前に立っていて信号機も視野に入ってて、「青」のはずなのにその場を動こうとせず、点滅し出してから「あれっ、青信号だった」と気づく…。
ピッという音がして、ガコンという音と共に商品が出てきた。オカルト的な話などした事のない麻里の真剣な物言いに怖じ気づいて、今の自動販売機の音にも、私はちょっとビクッとした。麻里を見ると、彼女もちょっとビクついている感じがした。
パッケージには、「お茶の井ヶ田・喜久水庵」の「喜久福 ずんだ」を味わいをイメージした商品とのことなので、「ずんだ」をどこまで再現できているかと、試すつもりで飲んでみた。いや~、思っていたよりも「ずんだ」だった。
(決して自意識過剰なわけではなく)わざわざ私を探し出してまで声を掛けてくる。出立前どこに行くのか散々私に語っていた。そのくせその旅行に私を誘う事は一切しない。まぁ、A子に誘われても絶っっっ対に行くわけないが。
複数の動画がランダムに再生されるのではなく、ある動画を再生すると観る人によって内容が変化することがある。そしてこの動画が話題になると、少なからずの人たちがトリックを疑って色々と調べた。
「こんにちは。ちょっと通らせてもらうよ」道路に熊のぬいぐるみらしき絵を描いていたその子は、顔を上げ「こんにちは」と元気よく私に返すと、かわいらしい笑顔を見せた。私は、絵を踏まないように気をつけながら、女の子の横をすり抜けた。
「あのバス停のベンチにいる女の人、大丈夫か?」「バス停…?」と、放たれた言葉に間の抜けた返事をした僕。「冗談だよな?」と、心配そうな感じで聞いてきた。先ほどからバス停は視界に入っているが、女性どころか人影さえ見えない。