メインマシンを「Xeon Silver 4309Y」で組む

メインマシンを「Xeon Silver 4309Y」で組む

E5-1650 v3 → E3-1275 v5 → Silver 4309Y

2015年3月に組んだメインマシン(Xeon E5-1650 v3)が、2020年10月頃に POSTコードの途中で止まり、BIOS / UEFI画面にさえもたどり着かなくなってしまう。

CMOSクリアから始まり、電源の交換、メモリ 1枚差しの最小構成での起動など試行錯誤をしたがダメで、そのままお蔵入り。急遽、サブマシン(Xeon E3-1275 v5 / 2016年11月から稼働)として組んでいたものをメインマシンとして使用開始。

ちなみに、運良く?運悪く?マシンの乗り換えを言い訳に、グラフィックボードが高騰する前に GeForce RTX 3070を(定価の約7万円で)入手し、CPUと GPUのバランスが崩れてるマシンとなる(GeForce RTX 3070の前は GeForce GTX 970を使用)。

Xeon E3-1275 v5のマシンは、2022年の時点でも普通に使えていたが、マイクロアーキテクチャが第6世代の Skylakeということで、Windows 11のサポート対象外の CPUであること、円安の影響で 10月からは様々な物の値段が上がるという話もあったために、8月~9月の中旬にかけてマシンの構成を考え(この時期が一番楽しい)、8コア / 16スレッドと 第3世代 Xeon スケーラブル・プロセッサーでは最下位のグレードになるが、手の出る範囲では一番クロック周波数が高かった Xeon Silver 4309Yを選択。

合計 96GBあるRDIMMの メモリを流用したい

あと、一番の理由として、Xeon E5-1650 v3で使っていた DDR4-2133 Registered DIMMのメモリが 96GB分(8GB × 4 / 16G B× 4)まるまる余っていたから。そのため、Registered DIMMが(たぶん)使えないワークステーション向けの Xeon W-1300系などは最初から選択肢になかった。時期的に第4世代 Xeon スケーラブル・プロセッサーの声も聞こえてはいたが、メモリが現時点では割高の DDR5になるっぽいということで却下。

ただ、Xeon Silver 4309Yというか Ice Lake-SPでは DDR4-2133メモリはサポート対象外っぽく、マザーボード(Supermicro X12SPL-LN4F)の方もサポートしているメモリータイプは「3200/2933/2666MHz」と記載されていたため、とりあえずダメ元でいいからと CPU、CPUクーラー、マザーボードの 3点のみを購入。メモリは手持ちのものが NGの際に購入するということで後回しに。

とりあえず 8GBの 2枚挿しで OSのインストール~初期設定を終え、その後一気に 8枚挿しにしたところ、容量が増えず 16GBとしか認識されないアレな状況になったが、メモリを挿す位置の変更や、4枚→ 6枚→ 8枚と徐々に枚数を増やしていくなどして無事に 96GBが認識できた。たまたま運が良かっただけ&気付いていないだけかもしれないが、メモリ周りのエラーも今のところはない。

マザーボードは LANポートが多い方が安かった

Xeon Silver 4309Yと組み合わせたマザーボードは、先述のとおり Supermicroの X12SPL-LN4F。X12SPLシリーズには LANポートの数だけが違う X12SPL-F(Dual LAN)と X12SPL-LN4F(Quad LAN)の 2種類あり、人気がない? Quad LANの X12SPL-LN4Fが安かったのでLANポートは4つも必要もないのにこちらを購入。

ちなみに、SATAのドライブは最大 10台つなげられるが、7ピンの見慣れた SATAポートは 2つしかなく、残りの 8ポートを活用するには、別途「Mini SAS SFF-8643」のケーブルが 2つ必要。一応、マザーボードには赤色の 7ピン SATAケーブルが 2本同梱されているけどね。

最初から備わっている M.2スロットは PCI-E 3.0 x4接続になるため、このご時世 Cドライブには PCI-E 4.0 x4を使いたいということで Crucial P5 Plus 500GBGLOTRENDS M.2 PCIe NVMe 4.0/3.0 変換アダプターを用意し、PCI-E 4.0 x8スロットにぶっ挿した。

もちろん、マザーボードの M.2スロットの方も遊ばせることなく、SK hynix Gold P31 2TBを用意し、こちらは Steamで購入したゲームのインストール先として運用の予定で、ドライブ文字は Gameの「G」を割り当て。

約3週間かけてアプリをインストールしたり、データを新マシンに移行するなどして、メインマシンとしての環境を構築が終わり、11月からようやく新しいマシンが稼働しだした。

CPU M/B Memory
2015年3月2020年10月 Xeon E5-1650 v3 Supermicro X10SRA (Intel C612) DDR4-2133 Registered DIMM 8GB * 4 / 16GB * 4
2020年10月2022年10月 Xeon E3-1275 v5 ASRock Rack C236M WS (Intel C236) DDR4-2133 ECC UnbufferedDIMM 16GB * 2
2022年11月 Xeon Silver 4309Y Supermicro X12SPL-LN4F (Intel C621A) DDR4-2133 Registered DIMM 8GB * 4 / 16GB * 4