WOWOWで放送中の『インスティンクト』
“異常犯罪捜査”に惹かれたんだけど期待外れっぽい
元CIAの諜報員で、現在は大学で異常行動学を教えながら作家活動をしているディラン・ラインハート教授が、ニューヨーク市警の捜査に協力するという話。
まぁ、散々云われている事だろうが敢えて言及すると、「作家が警察に協力する。しかも、その切っ掛けがその作家の小説を模倣した殺人事件が起きたから」というところが『キャッスル』の設定と被って、それだけで色眼鏡で見てしまう。
『インスティンクト』の原作者のジェームズ・パターソンは、『キャッスル』にも本人役でゲスト出演しているということなので、オマージュなのかな? でも、『キャッスル』の製作側に『インスティンクト』側が謝罪したらしく…。
それでストーリーが面白ければいいんだけども、凄くあっさりした感じで“異常犯罪捜査”というサブタイトルの割には、人の内面のドロドロを敢えて避けているような感じ。コメディ要素を入れているつもりなんだろうけど、上滑りしている感しが半端ない。『メンタリスト』のような軽妙な部分とドス黒い部分が描き分けられていれば、とは思う。
犯人側に『クリミナル・マインド』のような狂気も感じられない。特に、現在Dlifeで『クリミナル・マインド』の“シーズン1”が放送されているが、シーズン1における“異常犯罪”は、ギデオンもシーズン2で現場をボイコットしますわなという感じで、WOWOWで放送中のシーズン13に比べてもかなり重い。
“異常犯罪捜査”ということで、勝手に重い内容だと思っていたら裏切られたからなのかもしれないが、第3話の「秘密とウソ」における車椅子の下りはちょっとねぇw
ところで、ラインハート教授がゲイで、既に元弁護士&現バーのオーナーのパートナーがいるため、相棒の女性刑事エリザベス・ニーダムとは色恋沙汰がない(と思われる)設定も果たして好いのか悪いのか現時点では分からない。先行作品との違いを出すための設定で、あとは登場人物に広がりを持たせるための仕掛けなんだろうけど。
こういった男女のバディものでは、『エレメンタリー』のホームズとワトソンの関係が結構好き。シーズン5ではどうなるか?
-
前の記事
曙橋の「満 曙橋本店」で買ったパンは3つ 2018.09.20
-
次の記事
今更ながら『モンスターズ/地球外生命体』を観る 2018.11.20